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根管治療(歯の根の治療)

・虫歯や歯周病などによって、歯の中の歯髄(神経・血管)が細菌感染

・外傷などによって、歯髄が壊死

・根管治療済みではあるが再感染(腫れ、痛み)

・​痛みはないが、不適切な治療によって根管内に汚染・感染がおきている

このような場合、根管治療(歯の根の機械的清掃・化学的清掃)が必要になります。

歯を長期間良い状態に維持するための重要な基礎治療です。

自由診療の高額な被せ物を歯に付けたとしても、歯の中が綺麗になっていないとトラブル(腫れ・痛み・脱離など)の原因になります。

 

当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて精密な治療を行っております。

治療中は口の中の汚れ(細菌・唾液など)の混入防止、化学的洗浄剤(次亜塩素酸ナトリウム・EDTAなど)の誤嚥防止のため治療歯にゴムのシート(ラバーダム)を装着し、Ni-Tiファイルを使用しながら感染源や汚れを除去していきます。

確実な清掃を行うため、技術と時間がかかる治療になります。

1回の治療が約60〜90分かかります。

治療後は仮の歯を付けるため、食事、見た目に困ることが少ないです。

治療の流れ​ ①診査診断 ②根管清掃の準備(虫歯の除去や仮歯の作製) ③根管清掃 ④根管充填

​治療費

初診費        8,800円/回

根管治療費 16,500円〜22,000円/回

治療回数の目安  前歯  2〜3回

         小臼歯 3〜4回

         大臼歯 3〜5回

*根管形態や難易度は多岐にわたるため、参考回数です。適切な根管治療をされている歯であれば再治療でも回数が少なくて済むことがありますが、不適切な根管治療をされている歯の再治療は、その不適切部分の改善もする必要があるため、回数が多くなることがあります。治療費の合計は(根管治療費×回数)となります。

ひびの入ったコンクリート壁

症例-1

術前

​術前

根管充填
根管充填
PFZセラミックス

セラミック治療後

根管治療後

​左上の痛みを訴え受診されました。痛みのある歯は歯髄に近接する大きな詰め物(レジン充填)がされており、そこからの感染で神経が壊死し、痛みが出ている状態でした。根管治療を行い、痛みが消失したのを確認後、セラミックスの治療を行いました。

小臼歯の根管治療2回+セラミックス(PFZ)

ひびの入ったコンクリート壁

症例-2

術前

​術前

根管充填後

根管治療後

​左上の痛みを訴え受診されました。①噛むと痛い ②舌で触ると鋭い痛み の2点を訴えられました。診査をすると、奥から2番目の歯は金属の不適合。1番奥の歯は神経が壊死していました。1番奥の歯は根管治療を行いました。根の形態を見ると、先端が湾曲していますが、湾曲に沿って根管充填材が入っているのがわかります。

大臼歯の根管治療1回

ひびの入ったコンクリート壁

症例-3

術前

​術前

術後

治療後

フルジルコニア
フルジルコニア
フルジルコニア

フルジルコニア

右上の痛みを訴え受診されました。「根管治療後にセラミックスを被せたが、外れるし、噛むと痛みがある。」とのこと。X線写真を見ると、根の先端を含む透過像があり、顎骨内に炎症があるのがわかります。充填材も根の先端までとどいてません。当院で再根管治療をするとすぐに痛みが引きました。根の先端までしっかりと薬を詰め、セラミックスの被せ物をつけました。

小臼歯の根管治療3回+セラミックス(フルジルコニア)

ひびの入ったコンクリート壁

症例-4

術前

​術前

術前

​術前

根管治療後

根管治療後

左下の痛みを訴え受診されました。X線写真を見るとかなり大きな虫歯でした。神経保護処置を行うも痛みがひかないため、根管治療に移行しました。感染は軽度であるため、過剰な切削拡大はせず、極力、歯根象牙質を保存しながら根管治療を行いました。歯髄腔は4つあり、後方2本は深いところで分岐していました。

大臼歯の根管治療4回

ひびの入ったコンクリート壁

症例-5

術前

​術前(右)

術前

​術前(左)

e-max press
根管治療後

治療後

根管治療後

治療後

e-max press

ガラスセラミックス

定期検診希望で受診されました。X線写真を見ると、根管治療をされた歯の周りに黒い透過像が認められ、顎骨内に炎症がありました。自費で白いセラミックスで治療されていましたが、適合も悪く隙間があり、根管治療の質も低かったようです。当院で再根管治療を行い、病変が小さくなったのを確認後、セラミックスの治療を行いました。

小臼歯の根管治療3回×2歯+ガラスセラミックス

樋状根の歯根破折

根管治療症例

​根管治療後、35年で歯根破折(紫矢印)にて抜歯になりました。歯をよく観察すると、根管充填剤が流れていないところが散見されます(赤矢印)。

樋状根の根管充填

マイクロスコープで状態を確認しながら、機械的根管清掃、化学的根管清掃を行い、根管の細い空間や(青矢印)、根管の形態に沿った緊密な充填(緑矢印)を心がけ、細菌による再感染が極力起こらないようにしています。

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